THE WALL
まさか、大御所とのビデオ作り
丸山隼人”バブルス”。スノーボードを長年している人なら言わずとも知れた、日本スノーボード界のレジェンドライダーの一人。その人がプロデースしているキャンプがある。”THE WALL”このキャンプイベントのアイテムは、手作りで作られた3D地形で、ボウルと壁が融合した世界でも類を見ない、3D地形スノーパークだ。そのキャンプイベントを主催しているバブルスさんから、THE WALLだけのビデオを作りたいと話がきた。
信越、情熱列島では、このボウルパークを2作にわたって紹介していたのもあり、話が来た時から、6年分の映像をそのまま1本にまとめたら面白いだろうと思った。毎年THE WALLで作られる人工地形は、アートの領域に入っていると思ったからだ。
結論から言うと6年分の映像は無かった。5年前からボウル地形のイベントになり、映像を撮り出したのは4年前からだった。それでもボウルのBESTを作りたいと思い、各関係者にもインタビューをさせて頂いた。総勢16名以上。撮影している時、既に編集は大変になるだろうと覚悟していた。2010年のイベントを撮り、インタビューを撮り、編集に入った。
辛くも楽しい編集
THE WALLの編集は6ヶ月と長期間にわたった。今までのビデオは長くても2ヶ月。映像を各関係者に見せては作り直し、満足が出来るまで手を加えた。参加したライダーとパークの作り手、写真家、絵描きのアーティスト。このイベントに関わった人達の情熱をうまく伝えるよう心がけ編集した。編集はなかなか上手く行かず辛くもあった。ただ、未だ誰も作った事のないボウルオンリーのビデオという事に関わっているという充実感で楽しくもあった。
最初に出来たのは1時間の長編。そこからライダーの感想を聞き、何度も作り直した。最終的にはDVD1本でTHE WALLを表現しようと頭を切り替えた。本編30分。ボーナスとも言えるアザーストーリー30分。メニュー画面をスライドショーにして、THE WALLは完成した。
THE WALLの見所
見所はゲレンデに現れた今までにないパーク。海外のビデオによく出てくる大きなキッカーも迫力あるが、日本人だからこそ出来る細かい仕事で創作されたパークの地形は、見た人に感動すら与える。しかしそれと同時にどう滑っていいか分からない人も多いだろう。そこでボウルを滑るライダー達が大事にしている事。”乗れている動き”と”ライン取り”すべてが自由な空間だけどそこにはイケている動きがある。革新的なパークと、普遍的な動き。このビデオの魅力はそこにある。
RIDER & DIGGER
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