谷川岳を制作する事にしたいきさつ
フォトグラファー・Hi-seeとの撮影
数年して、僕は八甲田を題材にした映像作品を制作することに決めた。山をひとつの舞台とした作品。その制作中にも谷川岳には脚を運んでいた。片道10時間をかけて八甲田と谷川岳の晴れを狙う。今思うと、とても無謀なチャレンジ。。。
この頃からだろうか?『八甲田の次は谷川岳なのかな』と自分でも漠然と思い始めたのは。
ただ谷川岳を前に、つねに躊躇する気持ちがあった。『大丈夫?本当に俺に撮れるこの山・・・。』
とりあえず、日本の危ない山というキーワードで谷川岳を見つめてみようと思った。最初の始まりはそんな感じ。他に何も思い浮かばなかったし。
谷川岳ピークを目指すphotographer Hi-see
結局、谷川岳を作品にすると決定づけたのは、フォトグラファーのHi-seeさんが、2011年に谷川岳のローカルを撮りたいと谷川岳に張り付いたことだった。僕にとってはHi-seeさんが雪山での師匠だった。この頃までよく一緒に行動していたし、雪山の色々な知識を教えてもらった。作品も協同で何作か制作した。フォトグラファーとフィルマーの違いはあれど、色んな事をHi-seeさんから学んだ。八甲田の撮影もあったけど、出来る限りHi-seeさんと一緒に行動し、それまで1回が長くて4,5日位の滞在だったのを、出来るだけ長く滞在する事にした。
そして撮影を重ね、映像が撮れるたびに、谷川岳で作品を制作する事をさけては通れないと思い始めていた。どうゆうビデオにしたいか、全くアイデアは浮かんでこなかったけど、もうやるしか無いんだと心を決めた。