director voice06

最後の年に構成を決める不安との戦い

取りこぼしが無いかと言い聞かせる日々

 


 
2014シーズンが始まる時、今年で映像をまとめなければいけないという気持ちで入った。これまで3年間谷川岳を見続けて、大体の冬の流れも分かっていた。ただ、作品の構成だけは全く見えていなかった。八甲田の時はある程度構成が決まっていたので、欲しい映像が頭の中ではっきり分かっていた。今回の作品は雪崩の山で製作するという、発信するにはとても難しい山だ。簡単に、谷川岳でのスノーボードって最高ですよ〜!と絶対に言えない山であるし、自分のビデオを見て、安易にいきたいと思われない事もとても大事だった。
 
雪山と、ローカルと向き合っていくと、更にどう世の中に出せば良いのだろうととても悩んだ。寝る前に構成の事を考え始めると目が冴えて、練れなくなる事なんてしょっちゅう。今までの映像を見ながら、考えては作り直しの作業をひたすら続けた。それでも、シーズンが終わりに近づいてくる。取り残しの映像はないか?と自分で言い聞かせ、更に考える。
常に不安と行動、思った映像が撮れたときの安堵。どれだけ映像をとりつづけても、あれが足りないな〜とカメラを回し続けた。構成もシーズン終盤になってきたころには、これでいけそうだなと思える所まで出来上がっていた。後は編集をしながらもっとシャープにしていけば大丈夫かなと、思いながらも、それでも不安は消えなかった。

製作秘話1
 
初めての谷川岳

 

製作秘話2
 
作品を作ることにした経緯
 
製作秘話3
 
どう撮影したか?
 
製作秘話4
 
1番巨大な斜面
 
製作秘話5
 
選ばれた日
 
製作秘話6
 
作品の構成